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吸玉療法・カッピングの詳細説明その2
取扱はいたって簡単
吸引のやり方はとても簡単で、誰にでもすぐできます。
1:吸玉頭部の弁は、吸引ポンプのゴム管を接続する。
2:吸玉を局部(ツボ)にぴったりと当てる。
3:吸引ポンプを動かす。(手動式ではハンドルを引く、電動式ではスイッチをいれる。)
4:圧力メーターを見て、適当な陰圧になったら吸玉からゴム管を外す。
(吸玉の頭部には弁が付いており、ゴム管を外しても中に空気が入らず、吸いだまはついたままになる。)
5:吸引の時間(1〜3分)がきたら、吸玉をはずす。
(頭部の弁を横に押すか、吸玉のすぐ外の皮膚を押して、中に空気をいれる。)
吸引の時間は、最初は3分くらいまで。慣れてきてから、少しずつ伸ばすようにします。
まず基本法で、病気をもとから絶つ
吸玉療法の具体的なやり方は、[基本療法]と[補助療法]の二つに大別できます。
基本療法は、目的が健康維持のためでも、病気治療のためでも、またその患部がどこであっても、必ずおこなうものです。
人間の身体は、いろいろな内臓や筋肉、神経などが密接な関係をもって働いているのですから、表面に現れた症状だけを取り除いても、病気を治したことにはなりません。
例えば、肩こりといっても、肩がこっているだけではないことが多いのです。身体全体の体調を整えることによって、病気の根本である[変調]を治すことが肝心なのです。
基本療法は、主に腹部と背部におこないますが、吸い付ける位置や吸玉の数、強さ、時間などは、後述しますが、その人の体質によって異なります。また、体力や年齢によっても加減が必要です。
基本療法のやり方
吸玉療法は、漢方医学を応用した療法であるため、漢方医学でいう[経絡]に基づいて吸引をおこないます。
基本療法には、最初に行なう[正]と、次に行なう反復の[反]があります。腹部にかけるときは、[正]では正中線、[反]では正中線の両側の大動脈や大静脈を主体とし、背部にかけるときは、[正]では脊髄神経[反]ではその両側の自律神経を主体とします。
また、電動式ポンプを使う場合の標準真空度(cmhg)は、腹部=50〜60、肩部=55〜60、腰部=45〜60、腕=55〜60、足=55〜65、足の裏=65〜70です。正し、初めのうちや、身体の弱っている人、老人などは、これよりも少し低い方がいいでしょう。30〜40ぐらいにしてください。(控え目の治療を行ない、無理しないこと。)
メーターの付いていない吸引器では、気持ちのよい痛さをを目安としておはじめくださいください。
基本療法は次のように行ないます。
基本療法の中にも、体質などの違いに簡略法を加えて、まず、自分にあっていると思われるものを決めてください。
(1)基本療法の治療点は、いずれも内臓と関係の深い場所です。
(2)およその場所へ、見当をつけてカップを当て吸引します。細めのかたにはカップ4号、普通の体型のかたにはカップ5号、太めの方には、5号〜7号でも便利です。
(3)順序は、腹部(おなか)からはじめて、背部(せなか)へと移行します。
(4)カップをつける順序は、適宜でけっこうです。背中の場合は、1つおきに間をあけて2回に分けて施すと無理なくできます。
(5)最初は1〜2図からはじめて、体が慣れてきたら、3〜4図へ移行します。体の状態にあわせてカップを加減したり、施術場所を広くしたり適宜応用してください。
(6)基本療法を終えてから補助療法(各症状別治療点)を治療する順序です。
1図→2図
3図→4図
吸玉治療のコツ
・2度に分けて吸引する。
(1)所定の吸引をしても、体からガスが出たり、また人によってはカップの中へ空気が入って、カップのなかの気圧が下がることがあります。途中で吸引すると効果を上げることができます。また、痛さを避けることができます。
(2)衰えたり、かさかさした吸引しにくい皮膚は、水か湯で絞ったタオルを用意しておいて、それで少しマッサージした上へ施すと吸着がよくなります。
(3)治療後、カップを皮膚から取り外すときに、無理に外すと痛いことがあります。
そのようなときには、空気をいれた後、カップの周囲を指で皮膚に向かって下へ押え、離れやすくしてから静かにとります。
気圧を下げるにもゆっくり空気をいれると痛みがありません。
タコ型治療機のこと
(1)寒い時期や忙しい方に、寝ていても、起きても衣服のしたからも能率的に施すことができます。
出勤前や返ってから、その日の疲れを癒すのに向いています。
これでは吸玉療法の本当のよさをしることができません。
タコ治療法ですと簡単に基本療法の補助ができます。
種類は、2個用、4個用、8個用があります。
(2)1度に強く吸引すると痛いので吸着する程度に吸引ししばらくしてまた、吸引すると痛さをさけることができます。
補助療法について
[補助療法]は、基本療法の後に、あくまでも補助的に行なうもので、例えば肩こりなら肩、腰痛なら腰の周辺といった具合に、患部の近くやツボを吸引します。
重要なのは、あくまでも基本療法ですが、応急処置をしたいときなどには、補助療法で直接極所を治療しても効果的です。
しかし、補助療法は症状やその程度、原因などによって各人各様です。効果があがらないような時は専門家の個別な指導を仰ぐようにしましょう。
鬱血斑(治療跡)の色で分かる健康状態
吸引御、そこに丸い跡が付きます。その場所と色で、どの程度の機能低下があるか、見当がつけられます。
色はほぼ3種類に大別できます。
1:あざやかな紅色
2:黒みがかった赤色
3:黒みがかった紫色
1がもっとも弱く、2、3と反応は強くなります。一般に反応が強いほどその場所に相当する内臓に機能低下が見られます。お酒をのみすぎた後などには、肝臓を初めいろいろな内臓が一時的な機能低下を起こしていますので、2や3がでやすくなります。
また、色が全く出ない場合もありますのが、これは虚の反応で、あまりよくありません。
吸引を何回も続けるうちに色はだんだんでてきます。つまり、吸玉が効果を発揮してきたことを示しているわけです。
こんな時には吸玉をかけないこと
吸玉療法も万能ではなく、この療法をおこなうとかえって病状を悪くさせる場合もあります。注意が必要です。その例を挙げてみますと、
1:早急に外科手術を必要とするような急性疾患の場合
2:弁膜証など心臓や血管が正常でない場合
3:強度の全身性貧血の場合
4:極度に体が衰弱している場合
5:そのほかの急性伝染病や熱性病、きわめて悪化した慢性病の場合
などです。尚、食後や激しい運動をした直後もさけたほうがよいので、1時間くらいは待ちましょう。
それから、女性の生理時は問題ありませんが、妊娠中は行なってはいけません。
のどは避けた方がよいでしょう。